経営者メッセージ

豊かで愉しいサイゼリヤの食事を
フードサービス業の
「産業化」とともに

株式会社サイゼリヤは、「日々の価値ある食事の提案と挑戦」を経営理念に掲げ、イタリア式の健康的で豊かな食事を多くのみなさまに毎日の暮らしの中でリーズナブルに愉しんでいただけるよう、全力を注いでまいりました。1970年代創業時にはピザを手に白飯を食べるほど知られていなかったイタリア料理でしたが、いまではあちこちでワインとともに気軽に愉しむ姿が見られるようになりました。2010年「サイゼリヤ」の来客数は日本の人口を越え、いまでは海外の「サイゼリヤ」と合わせて2億人以上の来店をいただくまでになりました。

とはいえ、まだまだ株式会社サイゼリヤは道なかばです。この40年で、私たちが信じたイタリア食文化の豊かさが社会に認められるようになった一方、フードサービス業の産業化は少しずつしか進んでいません。残念ながら、フードサービス業で新しい技術が生み出されることはほとんどなく、高い生産性の実現に遠い業界といわれています。私たちは、この誰もが避けたい難題に、真正面から取り組んでいます。私たちが目指すのは、常に新しい価値を世界に提供する製造業のように、高い生産性を出しながら働く人たちを幸せにするフードサービス業なのです。2013年には、合理的と呼ばれてきたキッチンをさらに革新的にしていくため、使用面積を50%減らしました。ほかにも、「おいしい」「まずい」という感覚的で終わりのない論議を数値におきかえる「おいしさを脳波ではかる」取り組みを進めています。

常に創造的にモノゴトを解決できるよう、「ファンクショナル・アプローチ(FA)」を全社導入し、常にあるべき姿からモノゴトを発想する体質へと改善を図っています。先進技術のように一足飛びとはいかない「食」だからこそ、少しずつ一歩ずつ、進んでいきたいのです。

人間をつくり出す「食」は、本来、人をとても愉しくさせるものだと私たちは思っています。だから株式会社サイゼリヤには、人を愉しませたい・喜ばせたい人が集まります。そして、大きなビジョンをもって業界常識をくつがえしてやろうという思いを秘めた人たちもたくさんいます。奥深い食文化と新しい価値の提案を、フードサービス業の「わだち」にとらわれずに進めて社会を変えていく、そんなタフなシゴトを一緒に楽しめる方が仲間に増えることを願っています。

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