サイゼリヤの経営理念
サイゼリヤは「日々の価値ある食事の提案と挑戦」を経営理念に掲げ、イタリア式の健康的で豊かな食事を、多くの皆さまに毎日の暮らしの中で、リーズナブルに愉しんでいただけるよう、全力を注いでいます。
「食堂業の産業化」にDXを活用
サイゼリヤは、おいしくて健康的なイタリア料理を、世界中の人々が便利に楽しく食べられることを目指しています。
そのため、リーズナブルな価格設定にこだわります。
また、持続的な成長と競争力を維持するためには、そこ従事する人々が人生設計を描けるような待遇が必要です。
これらを実現するため生産性を他産業並みに向上させ、食堂業を真の意味で産業化させることを目指します。
他産業ではもちろん食堂業においてもDXの必要性は日々高まっています。
サイゼリヤでは「食堂業の産業化」を推進するため、DXを活用することを経営の方向性として決定し、取り組み続けます。
代表取締役社長 松谷 秀治
Saizeriya DX戦略
サイゼリヤでは、お客様の体験価値向上、それを支援する店舗・工場などの各部門の生産性向上のためにDXを推進します。
- 顧客体験価値向上
- お客様が、便利に楽しく食事ができる店舗を実現するためにAIや機械学習を活用し、店舗や工場などの高度化を推進します
- お客様が、ショートタイムショッピングを実現できるように、セルフオーダー(TTO)やセルフレジ、店舗オペレーションのナビゲーションアプリなどを開発・導入します
- お客様が、いつでもお値打の食事ができるように、商品管理システムを整備し、SCMやDCMの高度化に取り組んでいます
- 生産性向上
- 生産性を向上させるため、AIや機械学習を活用した需要予測により、食材管理や従業員配置などを効率的に行います
- セルフオーダーやセルフレジ、店舗オペレーションのナビゲーションアプリなどの開発・導入を進め、自動化を推進します
- ローコード開発の活用により、業務に精通した社内人材が、短期間で業務改善を継続します
- DX推進の基礎となる知識について、情報処理技術者試験のフレームワークを活用することで習得し、業務へ適用していきます
Saizeriya DXの推進体制
DX推進グループが、次のようなセグメントで各部門と連携し、DX推進活動を担当します。
- 店舗DX: お客様が便利に楽しく食事いただける店舗の実現
- マーチャンダイジングDX: 商品の開発、食材の購買から生産・物流などの高度化
- 人事DX: 従業員の成長支援
- 総務DX: 従業員の業務支援
データ活用を推進するため、専門部署として調査部を設置し、各施策の分析や需要予測アルゴリズムの開発などを促進します
また、大学など研究機関との共同研究を進めることで、最新の技術や知見を共有します。
Saizeriya DXは、海外のグループ会社とも開発・導入を進めます
Saizeriya DX戦略を実現するための環境整備
DX戦略の一環として、次の環境整備を進めています。
- 店舗のITCインフラの標準を再整備し、セルフオーダーなどのツールを導入する基盤を整備します
- ローコード開発基盤を整備し、開発の技術習得と期間を短縮します
- 全従業員を対象としたBYOD環境や統合認証基盤などを整備しています
- データ駆動型意思決定を促進するため、データ蓄積・分析基盤を整備します
- 新技術の適用や短期導入を推進するため、クラウドなどの外部資源を積極的に活用します
Saizeriya DX戦略の達成指標
戦略の達成指標として、次の観点から指標を設定しています
- 顧客体験のDX指標
セルフオーダーやセルフレジなどの利用率 - ワークフロー効率化のDX指標
ローコード開発で開発されたアプリ数 - DX人材の育成に関する指標
情報処理技術者試験の従業員合格者数