サイゼリヤのはじまり
1967年千葉県本八幡で、サイゼリヤはその歴史をスタートさせました。
開店当初は思うようにお客様が訪れず、火事にも見舞われました。
そこで創業者の正垣泰彦は、新たなインスピレーションを求めて本場ヨーロッパを巡る旅に出ました。

イタリアでの出会い
旅の最後に訪れたローマの「リストランテ・マリアーノ」という素晴らしいお店に出会ったことが、サイゼリヤの転機となりました。

マリアーノでは、食事に合わせた食前酒、ワイン、食後酒を選ぶことができ、蒸気で抽出したエスプレッソ、カプチーノなど、コーヒーも多彩でした。
水でさえ、ガス入りとガスのないものがあり、とても驚きました。
料理には食べる順序があり、素材を活かした料理はシンプルで、組み合わせることでさらにおいしくなるものでした。
特にワインと合わせると、料理とワインが互いを引き立て、変化するおいしさに、「これが食事の豊かさだ」と衝撃を受けました。

マリアーノの楽しさから生まれたロマン
(目指す姿)
何より食事が素晴らしかったのですが、迎えてくれたオーナーシェフのマンマは、楽しい食事の仕方を教えてくれ、全てが最高でした。
店内には笑顔があふれ、思い思いに料理をコーディネートしながら楽しむ食事、これが「La Buona Tavola」ラ・ブォーナ・ターヴォラ(楽しい食卓)なのだと教わりました。
「イタリア料理はすべて健康のためにある」という言葉に、特に感銘を受けました。

イタリアでの食事は、「健康を祝して」という意味の「Salute」サルーテという乾杯の掛け声からはじまります。
色々な料理や飲み物をとりながら、楽しい食事をすると、 自然と健康になると教わりました。

ご年配のお客様が会話を楽しみながら食事をしている姿から、イタリアの「本物の食事の豊かさ」を感じ、この豊かな食体験を日本に持ち帰り、広めたいという強い決意を抱きました。
この思いは、創業当初から変わることなく続いています。