お値打ち品のための取り組み お客様においしい料理をリーズナブルに提供するための取り組みを紹介します。

キーワードは【計画生産】

店舗を運営する私たちのメリットは、店舗でいつ・どのくらい商品の販売があるか、1週間先~数カ月~数年先まで予測が立てられることです。そして、その予測に基づいて、産地も工場も先々の生産計画を立てることができます。
この【計画生産】が品質と価格の両立を可能にします。

【計画生産】のメリットは、その逆を考えればわかりやすいでしょう。
せっかく育てた野菜が、毎日需要と価格が変動していたら、生産者は安心して育てられません。価格が一番高くなるまで、野菜の収穫適期ぎりぎりまで畑に置いておくことも出てきます。その間、次の農作業にかかることもできなくなります。そして肝心の収入の目途が最後まで立ちません。
一方、【計画生産】の場合は、あらかじめ○月の○週は毎日○○○kg出荷する、と決まっています。出荷日=収穫適期になるようにコントロールできます。事前に価格と数量を決められるので、予め収入の目途がつきます。毎日決まった数量を出荷するので、生育管理の技術は必要ですが、安心して生産に従事し、技術を磨き、次の生産の計画も入念に立てられるようになります。そして品質が年々向上していきます。

チェーンストアの【計画生産】は、気候変動や相場変動で収入が安定しにくい農業にあっても、収入の計画性をもたらします。サイゼリヤは農業の分野においても【計画生産】を導入し、外食業と農業が共に生産性を高め、真の産業となるよう推進していきます。

【計画生産】を可能にするポイント 1.全店直営 2.40年売り続ける「ベーシック商品」

サイゼリヤで【計画生産】が行えるポイントが2つあります。一つは約1,000店舗を直営で運営していること。これにより日々の商品販売のデータや、客数動向をリアルタイムで掴むことができ、重点販売などの管理も容易になっています。二つめは最も大事な要素として、40年以上主力となる「ベーシック商品」を変えずに販売し続けていることです。サラダ・ミラノ風ドリア・ハンバーグといった主力商品は、40年以上売り続けている間に専用農場・専用工場を持つようになり、益々いい原料を使い、おいしさに磨きをかけることができるようになりました。お客様においしいものを食べていただきたい、その思いこそが粘り強く、ロングセラー商品を育て、【計画生産】にたどり着く根源かもしれません。