RECRUITING

バーティカルマーチャンダイジングにより、サイゼリヤでは栄養価の高い新鮮な野菜をリーズナブルな価格で提供することができています。その結果、サイゼリヤで好きな料理を食べたら、自然においしい野菜を摂ることができ、健康づくりにつながっていくのです。この流れを「ベジステ―ション」と呼び、野菜が摂りにくいとされている現代の食生活に提案しています。ベジステ―ションは、野菜を使ったおいしい料理を食べながら、サイゼリヤという場が地域の人々の憩いの場になってほしいという想いから名付けられました。

店舗数が50店舗を超えた頃、イタリアからワインの直輸入を開始しました。その後、スパゲッティ、オリーブオイル、プロシュート（生ハム）、チーズなど、イタリアならではの高品質な食材を次々と開発輸入してきました。特にサイゼリヤのすべての料理に合うハウスワインは、現地の「フレッシュな」おいしさを日本で味わえるように、必要分をその都度ボトリング。日本で味わえるイタリアワインの中でも最も「新鮮」であると自負しています。現地メーカーとの長年の信頼関係を構築することで、高品質とリーズナブルな価格を実現させているのです。

サイゼリヤがオーストラリアに自社工場を構えたのは、主力商品であるハンバーグとミラノ風ドリアのホワイトソースとミートソースをつくるためです。オーストラリアであれば、牛100％の新鮮で良質な世界一安全なお肉を厳選して使用でき、現地で加工するからこそリーズナブルな価格で提供することができます。また、オーストラリアは日本の乳製品輸入量の30％を占めるほどのミルク大国でもあります。つまり、良質なミルクを厳選して大量に使用できる国なのです。ミラノ風ドリアのホワイトソースは、ミルクの風味たっぷりのソースにするため、1食分で約500mlもの牛乳を使います。

イタリアの野菜は、生産に適したアルプスの高地で栽培されているからおいしい。そうであるならば、同じ緯度の場所であれば、同じように高品質な野菜がつくれるはず。そうした考えから、まだ19店舗しかなかった頃に総面積280haの高原を丸ごと購入しました。周りからは無謀だと呆れる声もありましたが、自分たちで失敗をしながら開拓し、「実験農場」として活用できるまでに。そこで、効率よくサラダがつくれる大玉レタスが誕生。挑戦する力が計画生産、安定供給への一つの道筋となりました。

東日本大震災の復興支援の一環として、仙台でトマト農場を始めました。今まで品種改良を進めてきたトマトに加え、開発中の栽培方法などあらゆる技術を持ち込み、実験＆研修を行うことが目的でしたが、学んだ知識と経験を生かし、今ではサイゼリヤにトマトを提供する１つの農場として機能しています。