経営者メッセージ
「誰かのために」
という想いがあるからこそ
松谷 秀治
代表取締役社長

どうすれば良い素材を使った商品を提供し続けられるのか

当社の強みとしてまず挙げられるのは、素材にこだわったおいしい料理をリーズナブルな価格で提供し続けられる仕組みがあることです。サイゼリヤで食事をされた多くの方が、「この品質で、この価格なのか!!」と驚いてくださいます。当社のおいしさの定義は「食べ続けても飽きない味」ということです。飽きない味というのは、素材そのものを活かした料理ということです。 そうすると味付けでごまかすわけにはいきませんから、原材料の品質にもこだわります。では、リーズナブルに提供するにはどうするか。「仕組み」をつくるしかありません。どうすれば良い素材を安く生産できるのか、効率的に作業をすることができるのか、ということを徹底的に考え、決して真似のできない独自の仕組みをつくりあげてきたことが、今日のサイゼリヤにつながっているのです。

10,000店のビジョンを達成することがゴールではない

お客様を増やすという点において、特に来店頻度を増やしていきたいと考えています。サイゼリヤが出店する地域の人たちの暮らしが豊かになり、なくてはならないお店として支持され続けることを重要視しているからです。現在は国内で約1,000店舗、海外で約500店舗を展開しています。これを10年後には、国内2,000店舗、海外8,000店舗にしていくことを目指しています。そのために一番必要なのは、やはり仕組みです。標準化を進めて店舗作業をできるだけ減らし、ローコストオペレーションを実現し、マス・マーチャンダイジングシステムにより、もっと良い商品をリーズナブルな価格で提供し続けていきます。その時代には新しいビジネスモデルも見えてくるでしょうし、新フォーマットも開発できるはずです。10,000店というビジョンを達成する頃には、さらにその上を目指し世界中に出店拡大することを視野に入れていることでしょう。私たちは「誰かのために」という想いで仕事をしており、 世界中の人々がおいしくて健康的なイタリアの家庭料理を、便利に楽しく店舗で食べられるようにすることをひたむきに、こつこつ目指しています。

仲間がいれば、やってできないことはない

私が入社した時は、わずか10店舗ほどだったにも関わらず、その当時のビジョンは1,000店舗でした。正直、夢のような目標だなと思っていました。でも、どうでしょう、全員がその目標にまっすぐ向き合い、それぞれが自分の役割を果たしていった結果、今ではその目標を大きく超えています。これからも全員で力を合わせる必要がありますし、新しい人材が持つ発想や行動力も必要不可欠です。単純に利益を求めるだけのビジネスではなく、愚直に誰かの幸せを願いながら仕事をする。それが、サイゼリヤで働く一番の魅力ではないかと思っています。食に興味がある、仕組みづくりに興味がある、コミュニケーションを大切に仕事をしてみたい。そういったものの中に、「誰かのために」という想いを添えておいてください。そして一緒に、世界中に、驚きと幸せを提供していきましょう。そこで得られる経験は、かけがえのないものになることを約束します。