フードサービス業・
農業を産業化

フードサービス業を真に産業化するために、
店舗作業を数値化して分析・
工程改善を行うことにより
“ムダ・ムラ・ムリ”をへらし、
作業の軽減化を図っています。
さらに食品科学・食品工学などの技術を
応用・導入し、
高い生産性を出すことに取り組んでいます。
また農業の産業化においては、
バーティカルマーチャンダイジングシステムの
導入により、
農業に携わる生産者の方々の労働生産性を
高めていく取り組みをおこなっています。

WHY WE DO
なぜ、やるのか

外食業や農業は、「精神論」や「技能」に重点が置かれており、生産性の向上が不十分で働く人々の人生設計が十分に描ける状態とは言えません。外食業・農業が産業の仕組みを自ら変革することで他産業並みの生産性を生み出し、社会に貢献できる真の産業化を達成するために、新たなる挑戦に立ち向かっていきます。

HOW TO DO
どうやって、やるのか

サービス業を科学する

接客や調理作業などは個人の技能に頼りがちです。サイゼリヤでは数値化しにくい店舗での作業を、IEや工程改善の技術の考え方を用いて数値化しています。個人の技能に頼らなくても、だれもが簡単に、かつ素早く作業をマスターできるように、作業の“楽・良・早・安”化に継続的に取り組んでいます。

調理作業を科学する

お客様に安定して素早く商品を提供するため、店舗の調理を限りなく標準化・単純化することを進めています。
例えばミラノ風ドリア。全店で1日約7万食売れる人気のドリアで使われているライスを、各店舗で炊飯をしていたら品質がバラバラになってしまい、しかもその大量さゆえに作業はとても大変なものになってしまいます。品質を一定に保つために、時期によって最適な米と炊飯条件の選択を行うことで、品質そのものを向上させ、さらにはドリアのライスの炊飯を工場でまとめて行うことで店舗での作業は楽になります。

農業の産業化

サイゼリヤが行う農業は、必要な分だけを生産してもらう「計画生産」です。サイゼリヤが決めた量を計画通りに生産してもらい、収穫した全量をサイゼリヤで買い上げるため、生産者の方は安定収入が見込めます。また、生産にかかるムダな作業を減らす工夫をすることで、生産者にとっては高利益を生み出すことができます。これにより、リーズナブルで高品質な野菜の調達を実現しているのです。これがサイゼリヤの考える、農業の産業化です。

36席の小さな洋食屋として歩み始めてから半世紀。サイゼリヤは「おいしくて、しかも体に良い、真の健康的な食事」を、リーズナブルな価格でたくさんのお客様に提供することを目指し、出店拡大をしてきました。現在、国内外合わせて1,500店舗を超える世界最大のイタリアンレストランチェーンとして成長しています。私たちのビジネスの目的は、サイゼリヤに関わるすべての人が幸せになること。そのために真の産業化を目指し業界の常識を超えた挑戦に挑んでいきます。